皆さん、介護の日ってご存じですか?
平成20年に厚生労働省が、「介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障がい者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日」として、「11月11日」を「介護の日」と定めました。
なぜ11月11日?
「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」の「いい日、いい日」にかけ覚えやすく、親しみやすい語呂合わせで11月11日となる。
そこで、弊社では普段なかなか、照れくさくて伝えられない感謝の気持ちを、「感謝状」にし、コロナ禍で会えない今、オンラインを利用し普段言えない思いを伝えていただきたくこの取り組みを実施いたしました。
本日の主役 南 エイさん
中学校教師で油絵が趣味の旦那様と書道の師範を持っているエイさんは芸術的な才能に溢れたご夫婦。
1男2女の子宝にも恵まれ子育てに奮闘していた。子供たちは元気に成長し学業や就職で家を離れて生活することとなり、夫婦二人での生活になるが人柄も良く穏やかなお二人は、ご近所の方や教え子達から親しまれ生活をされていた。
高齢となり徐々に体調面で心配された子供達の勧めで、あっぷるつりー掛田への入居を勧め入居となる。入居後も変わらず夫婦仲睦ましく、椅子に座りお菓子を食べながら談笑され、エイさんが歩行器を利用し歩行されている時は必ず旦那さんがそばに寄り添い歩行されていた。少しずつエイさんの身体が思うように動かなくなり、旦那さんが懸命に介護されていた。エイさんも口数が少なくなりながらも、「お父さん」と呼び旦那さんが返事をすると安心されているようだった。
しかし、旦那さんが体調を崩され令和2年1月にご逝去。その後さらにエイさんの口数が少なくなる。そんな中、子供たちの話をすると目をパッチリ開け「うん、うん」とうなずかれる。
そこで、オンライン越しに娘さんたちの顔を見ながら話が出来たら、エイさんも以前のように話をしてくれるのではないか、遠方で生活する娘さんの顔をみて安心されるのではないかと思い、エイさんにぜひやっていただきたいと思いました。
緊張のスタンバイ
エイさんの登場です!
普段起きてくると口癖で「ご飯かい?」と言われるエイさんですが、本日はその言葉はなく、いつもと違う雰囲気を感じられたのか、やや表情が固い様子。
いつもの小さな声ではなく、ハッキリとした声で読み上げるエイさんに職員一同感動!!
取材スタート
取材の方が来た!うまくいくかなぁ~💦ドキドキ!
エイさんとご家族に楽しんでいただけるかなぁ~❣ワクワク!
オンライン面会スタート
ご家族より
思いもがけず母に会えてほっこりしました。感謝状を大きな声で読んでくれて妹と泣いてしまいました。弟にも報告し「良かったね」と感謝しておりました。父の分まで元気に長生きしてほしいです。遠方に住んでいる私たちにとっては有難いイベントでした。あっぷるつりーさんにお世話になりコロナ禍の中で規制もできず、母と会うことも出来なかったけど、今回の介護の日の取り組みにより、初めて経験したZOOMで、職員の皆様と電話で何度もやり取りを行い、母とのオンライン面会が出来、元気な姿がわかりあっぷるつりーさんの温かい雰囲気が伝わってきました。とても感謝しております。感謝状と同封されていたハーブティーも飲み、すごく心が穏やかな気持ちになり母と一緒にこんな時間を過ごしたいと思い、すぐにネットで取り寄せてしまいました。
面会中、エイさんの表情が少しづつ変化していき、ご家族様の力はやはり無敵だと思いました。オンライン面会中は感動の嵐でした。エイ様がいつまでも元気で過ごせるよう、職員一同日々を大切にしたいと思いました。
この記事をご覧になって下さった皆さんの頭の中にパッと思いついた方に連絡してみませんか?
ご家庭でも簡単に携帯電話のLINEやその他のアプリを利用して、ビデオを通話することが可能です。
「どうしたらできるか?」などの相談にも応じております。
1人でも多くの方に笑顔になってほしいと願っております。