近年、超高齢化社会に突入してきたと共に「認知症」とういう言葉は聞き慣れた症名となってきました。 ここでは、実際に認知症の方と触れ合って得た、不思議なエピソードをもとに「認知症の方の世界」について知り、どのように対応すべきか、皆さんと考えていきたいと思います。
認知症の診断を受けた、うちのばーちゃん、同じことを何度も言うし、間違いだらけ。。。かと言って厳しく間違いを正して言うと怒ったり、傷つけてしまったりしちゃう。。
どう接したらいいか分からなくなってしまうんだ。。。
それはばーちゃんが認知症によって「記憶」を呼び起こせないことが原因なんだ!!決してばーちゃん自身がが悪いわけではないんだよ。
ばーちゃんにとっては、会話したのも「初めて」の事という感覚なんだ。
そうなの!?同じ話を繰り返してるけど、ばーちゃんにとっては
初めての事って。。悪くないって。。なんかよく解らないよ!
それでは、カズオが認知症を理解できるよう、実際のエピソードを基に、「認知症の世界」を学んでみよう!
財布がないんじゃが、カズオ、知らんか??
さっき知らないよ!って言ったよ。もう、しっかりしてよね。
??聞いたっけか?もういいわ。そんな顏して!
まだボケてないよ。自分で探す!!
「財布」をどこにしまった忘れてしまった認知症のあるおばーさん。
ここではカズオの好ましい対応と好ましくない対応を見てみましょう。
好ましくない対応
財布をどこにしまったか思い出せん。
どうしよう💦
もう、さっき持ってたでしょ!ちゃんと思い出して!!
まったく!しっかりしてよね!!
好ましい対応
財布をどこにしまったか思い出せん。
どうしよう💦
そうなんだ、財布がないんですね。
では一緒に探しましょう!
2人で探せば、すぐ見つかりますよ!
物忘れ編 エピソード① しまった場所を忘れた等の場合、これは認知症に限らず起こり得る事ですが、認知症の方の特徴として「しまった場所」ではなく、「しまった行為」自体を忘れてしまっているのです。そのため、自分がしまい忘れている自覚がないのです。この場合、しまい忘れを怒っても意味がありません。大事なことは受入て対応すること事です。ここでは、ばーさんは本当に身に覚えがなく、なぜ無いのかわからなく不安だらけな状態です。まずは、「一緒に探す」「一緒に解決しましょう」と安心感を与える接し方を心掛けましょう。