
5月からは紫外線量が急激に増える時期であることをご存じでしょうか?特にゴールデンウイーク後は、真夏と同じレベルに達するといわれています。今回は5月からの紫外線に関して注意することや、薬との関係についてひろきくんに相談してみました。
紫外線量と与える影響

だんだんと暖かくなってきたから紫外線が気になるけど、真夏じゃないしそんなに気にしなくていいかなぁ。



そんなことないよ!5月は紫外線量が急激に増える時期でもあるんだ。
気温は夏よりも穏やかだから油断しやすいけど、真夏並みの紫外線量なんだよ。
福島県の月別紫外線量
気象庁 日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ(2024年 福島県のデータ) https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/link_uvindex_month54.html



本当だ!5月から急激に増えているね。
でも紫外線にあたるとどんな影響があるかよくわからないな。



紫外線による影響は様々あるよ。良い影響も悪い影響もあるから、浴びすぎないほうがいいけど、全く浴びないのもよくはないね。
紫外線による影響
良い影響
・ビタミンDの生成…体の中のカルシウムを増やして、丈夫な骨を作るのに役立つ
・殺菌、消毒効果
・体内時計を整えてくれる
悪い影響
・皮膚への影響…シワ、シミ、日焼けなど
・目への影響…白内障など
・免疫機能低下
・光線過敏症…薬や化粧品、食べ物などが、日光に反応して起こるものが多い
紫外線対策



紫外線にはいろいろな影響があるんだね。
浴びすぎないようにするにはどういう対策をしたらいいかな?



日焼け止めや帽子などの使用、外に出る時間帯などできることは様々あるよ。
紫外線対策
・日焼け止めの活用…必要なSPF・PA値のものを使用すると効果的、室内でも使用することで対策に
・帽子や日傘、サングラスなどの使用
・紫外線の強い時間帯は外出を避ける…1日で紫外線の量が多い午前10時~午後2時の時間帯
紫外線と薬の関係



薬とも関係するってあったけど、どんなものがあるの?



薬に関係するものだと、薬剤性光線過敏症というものがあるんだ。
代表的なものだと、ある成分を含む貼り薬などがあるよ。
他にも絶対ではないけど、影響が出る可能性があるものもあるから注意が必要だね。
薬剤性光線過敏症
…薬を飲んだり塗ったりした後に日光(紫外線)を浴びることで、皮膚に赤みやかゆみ、発疹などの強い炎症が起こる状態
代表例:ケトプロフェン(非ステロイド性抗炎症)を含有する貼り薬
→成分と紫外線が反応して、皮膚が過敏に反応することによって起こる可能性がある
対策…貼り薬を貼った部分を紫外線が通りにくい衣服(黒や濃い色の服、厚手のものなど)で覆うなど
※はがした後も成分が皮膚に残っているので、最低でも4週間は紫外線に当てないように注意する



他にも様々な薬で起こる可能性があるので、薬に関して気になることがあれば薬局などの薬剤師に聞いてみてね。
中には、病気などによるものもあるので、気になるときは医療機関に受診していただくことが重要です。