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交通事故死より多い!?ヒートショックにご用心

ヒートショックがどんな時に起こるかご存じでしょうか。電気代がもったいないから、浴槽の暖房はつけない、そもそも浴室に暖房の設備がない、冬場は冷え込むので長風呂をしてしまう、そんなことはありませんか?温度差がある場所ではヒートショックに気を付けなければいけません。今回はヒートショックの原因とその対策について、ひろきくんに相談してみました。

ひろきくんについて

・福島県のとあるcityで活動する薬剤師

・至福の福祉を目指しています

・多くのハッピーをシェア出来る場所づくりに奮闘中

Life is beautiful!
オレンジ

ヒートショックってなに?

ひろき君

ヒートショックとは、暖かい部屋から気温の低いお風呂場等に行った際に、気温の変化によって血圧が変動し、心臓や血管の疾患が起こることをいうんだ。
重症時には心筋梗塞や脳卒中などが起こることもあり、死亡に至ることもあるから注意が必要なんだ。

ヒートショックを起こしやすい人の特徴として65歳の高齢者、高血圧や糖尿病などの動脈硬化のリスクがある人、不整脈の人が上げられます。2011年には約17000人がヒートショックに関連する急死とされ、令和4年でも、ヒートショックによる死亡者数は、交通事故による死亡者数よりも倍以上高くなっています。(下図)

消費者庁 コラムVol.4 冬に増加する高齢者の事故に注意! ー 入浴中の溺水事故 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20231211/より引用

オレンジ

そうなんだね。どんな症状が現れるの?

ひろき君

軽度であれば、急な血圧の低下によって、めまいや立ち眩みが起きることもあるけれど、重度だと心筋梗塞や脳卒中が起こって、意識消失や胸や背中の痛み、嘔吐といった症状が出ることもあるんだ。

オレンジ

めまいや立ち眩みって、のぼせた時の症状なんだね。
よく、長風呂をした時にみんなも経験したことがあるかな。

ひろき君

そうだね、のぼせているときも血圧が急激に変動しているから、注意が必要なんだ。
下に入浴時の血圧の変化の流れをまとめてみたよ。

①寒い脱衣所、風呂場で血管が縮む→血圧上がる
②急に熱い湯船につかることで交感神経が刺激される→さらに血圧上がる
③体が徐々に温まってくることで血管が広がり→血圧が下がる
④湯船から出ることで水圧がなくなり→血圧はさらに下がる

オレンジ

入浴中は血圧が変化するんだね。
何に気を付ければよいのかな?下に対策を挙げてみたよ。

【対策】
①寒暖差を作らないために脱衣所にストーブを置く。浴室内を温めておく。(※石油ストーブ、ガスストーブ、ファンヒーターなどの「開放型暖房器具」は一酸化炭素中毒のリスクを招くため、短時間内での使用、過換気など注意が必要。)
②お風呂の温度は40℃以下。(体温に近いほど血圧の変化も少ない)
かけ湯を何度も繰り返すことで入浴時の急激な温度変化を避ける。
④食事や飲酒によっても血圧が変動するため、時間を空けての入浴を。(食事の内容、飲酒の量によっても入浴までの時間は変わる)
⑤入浴中は汗をかくため、脱水により心筋梗塞などのリスクにつながる。→入浴前後の水分補給を。

目次

まとめ

オレンジ

普段何気なくお風呂に入っていたけれど、冬場は特に注意が必要なんだね。

ひろき君

そうだね。浴室以外に、トイレの時にも血圧が変動するから気を付けなければいけないんだ。それと露天風呂も温度の変化が激しいから注意が必要だね。

オレンジ

確かに冬のトイレは寒いよね。便座が冷えていることもあるし。
露天風呂は、ちゃんとかけ湯をしてから入らないとだね!
温泉行きたいなあ…。

あなたは大丈夫?ヒートショックチェック ~5個以上チェックが付いたあなたは要注意!?~
❒ メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことがある
❒ 自宅の浴室には暖房設備がない
❒ 自宅の脱衣室に暖房設備がない
❒ 1番風呂に入ることが多いほうだ
❒ 42度以上の熱い風呂が大好きだ
❒ 飲酒後に入浴することがある
❒ 浴槽に入る前のかけ湯をしない または簡単にすませるほうだ
❒ シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける
❒ 入浴前に水やお茶など水分をとらない
❒ 1人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る

  西条市「ヒートショック」に気をつけよう! https://www.city.saijo.ehime.jp/site/shobo/heatshock.htmlより引用

5個以上チェックが付いたそこのあなたは、「ヒートショック予備軍」かもしれません。ここまで入浴時の危険についてまとめてきましたが、入浴には疲労回復や快眠、リラックスの効果もあります。冬場は特に寒暖差に気を付けて素敵な入浴時間をお楽しみください。

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