3月3日の耳の日、あっぷるの「庭」では、 アロマをしみ込ませたコースターの袋詰め作業を利用者様と共に行いました。
その時の利用者様とご家族様のお話です。
娘様とお住まいのYさん(83歳女性)は掃除や買い物が主なご自宅での役割でしたが、 以前よりも物忘れが増えたこともあり外出される機会が少なくなってきたため、
あっぷるの「庭」をご利用されることになりました。
Yさんは左耳に難聴をお持ちでしたが、 すぐに馴染んで頂けたご様子で他の方との昼食作りや 思い出の場所を回って会話を引き出す回想ドライブ等も楽しまれながら参加されておりました。
袋詰めの当日、Yさんに今回のコースターの趣旨と制作についてご説明をした所、 ご自身から改めて難聴であることを私に教えて下さり、この活動にとても感激されたご様子で、 あっという間に袋詰めを終えてしまわれました。
デイサービスが終わりご自宅へお送りすると、 玄関に着くなり出迎えた娘様に向かってコースターを見せながら今日の出来事を嬉しそうに話されました。
その話を聞いた娘様ご自身もまた難聴をお持ちであり、 お互いに聞こえないために度々大声を出しケンカになってしまうことをお二人で笑いながら私に教えて下さりました。
今回のコースター作りに賛同頂けたことはもちろんですが、 その活動を通じて利用者様とご家族様のコミュニケーションのきっかけになれたこと、 笑顔を届けられたことがとても嬉しく感じた出来事でした。